リースリング
ドイツ原産の高貴な白ワイン品種。辛口から極甘口まで幅広いスタイルで造られ、驚異的な長期熟成能力を持ちます。高い酸味と繊細な香りが特徴で、熟成により「ペトロール香」と呼ばれる独特の香りが現れます。
ドイツとの国境に位置し、独自の文化とワインを育んできた産地。ヴォージュ山脈に守られた乾燥した気候で、アロマティックな白ワインが生まれます。リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリなど、品種の個性を活かした辛口ワインが主流です。フルート型の細長いボトルが特徴的です。
気候 / 土壌
- 気候
- 半大陸性気候（乾燥）
- 土壌
- 花崗岩、石灰岩、砂岩、火山性土壌
格付け・AOC
- Alsace Grand Cru
- Crémant d'Alsace
- Vendanges Tardives
- Sélection de Grains Nobles
歴史
ローマ時代からワイン造りが行われ、中世には神聖ローマ帝国のワイン産地として栄えました。フランスとドイツの間で帰属が変わる歴史を経て、両国の影響を受けた独自のワイン文化が形成されました。1945年以降はフランス領として発展を続けています。
ソムリエノート
アルザスのワインは品種名がラベルに記載されるのが特徴です。リースリングの緊張感、ゲヴュルツトラミネールの華やかさ、ピノ・グリのリッチさ、それぞれの個性を比較してみてください。グラン・クリュの畑名入りワインは格別の体験を約束します。