ネッビオーロ
イタリア・ピエモンテの高貴な品種。バローロとバルバレスコの原料として「イタリアワインの王」と称されます。淡い色合いながら強いタンニンと酸を持ち、長期熟成により複雑なアロマを発達させます。
「山の麓」を意味するピエモンテは、イタリアワインの王と称されるバローロ、バルバレスコの故郷です。アルプスに守られた丘陵地帯で、ネッビオーロ種から長期熟成に耐える偉大なワインが生み出されます。白トリュフの産地としても世界的に有名で、美食文化とワインが一体となった地域です。
古代ローマ時代からワイン造りが行われ、19世紀にはサヴォイア王家の庇護のもと近代的なワイン造りが発展しました。1980年代以降、バローロ・ボーイズと呼ばれる若い生産者たちが革新をもたらし、世界的評価を確立しました。
バローロは「ワインの王、王のワイン」と呼ばれるほどの威厳を持ちます。若いうちは閉じていることも多いですが、10年以上の熟成で真価を発揮します。初めての方には、よりエレガントなバルバレスコから入ることをお勧めします。