カベルネ・ソーヴィニヨン
世界で最も広く栽培される赤ワイン用ブドウ品種。力強いタンニンと深い色合い、長期熟成のポテンシャルを持ちます。カシスやブラックベリーの香りが特徴で、樽熟成により複雑さを増します。
新世界ワインの旗手として世界的名声を誇る産地。1976年の「パリスの審判」でフランスワインに勝利し、一躍脚光を浴びました。温暖な気候と多様な土壌から、力強く果実味豊かなカベルネ・ソーヴィニヨンが生み出されます。
1800年代後半にヨーロッパ移民がブドウ栽培を始め、禁酒法時代の中断を経て、1960年代から現代的なワイン造りが本格化しました。1976年のパリ・テイスティングでの勝利が、ナパ・ヴァレーの名を世界に轟かせました。
ナパのカベルネは、ボルドーとは異なる魅力があります。より熟した果実味と滑らかなタンニンが特徴で、比較的若いうちから楽しめます。オークヴィルとラザフォードの違いを味わい比べるのも面白いですよ。